クレジットカード番号の場所はどこ?桁数の意味について詳しく紹介!
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最終更新日:2023年09月28日
初心者
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クレジットカードには様々な情報が記載されています。カード名をはじめ、発行会社名、氏名、有効期限などなど。
どれも非常に重要であることは間違いないのですが、今回はその中でも特に重要な「クレジットカード番号」について紹介したいと思います。
意外と知られていないカード番号の秘密。知らなくても別段困ることもないですが、話のネタの一つとして、ぜひ最後までご覧ください。
目次
クレジットカード番号とは?
クレジットカード番号とは、カードの表面中央に記載されている14~16桁の数字のことをいいます。
会員番号とも呼ばれ、カード発行会社がカード会員を識別・管理するために利用している、世界にひとつだけの番号となります。
クレジットカード番号の桁数は国際ブランドによって異なる
クレジットカード番号の桁数は、すべて同じというわけではなく、国際ブランドによって異なります。
VISA、JCB、MasterCardは「16桁」、American Expressは「15桁」、Diners Clubは「14桁」に設定されています。
国際ブランド | 桁数 |
VISA / JCB / MasterCard | 16桁 (4桁-4桁-4桁-4桁) |
American Express | 15桁 (4桁-6桁-5桁) |
Diners Club | 14桁 (4桁-6桁-4桁) |
桁数が違うことで起こる弊害
「カード番号の桁数が違うからといって、別に困ることもないのでは?」このように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は桁数の違いで起こる弊害もあるんです。
確かに、通常のお店で買い物する分には、特に困るということはないです。しかし、問題はネットショッピングをした時です。
ネットショッピングでクレジット払いにする際には、必ずカード番号を入力しますが、多くのサイトではVISA、MasterCard、JCBの16桁を基準に作られています。
そのため、15桁のAmerican Expressや14桁のDiners Clubのカード番号をそのまま入力すると、桁数が足りずに入力エラーとなってしまうことがあるんです。
ただ、多くの場合先頭に「0」を入力して桁数を合わせれば、利用できることが多いので、実際に使えなくて困るケースというのは少ないかもしれませんね。
ちなみに、American Expressの場合は先頭に「0」を、Diners Clubの場合は先頭に「00」を入力すればOKです。
サイトによっては桁数を合わさなくてもそのまま利用できるところもありますよ。
万が一、両方試しても利用できない場合は、16桁のカード以外は受け付けていないサイトということになってしまいます。この場合は、残念ですがあきらめるしかないですね。
クレジットカード番号の意味について
クレジットカード番号は、適当に数字を組み合わせている訳ではなく、それぞれにしっかりとした意味があります。※下記参照
クレジットカード番号は、大きく分けて「発行者識別番号」、「会員口座番号」、「チェックデジット」の3つから構成されています。
「発行者識別番号(Issuer Identifier Number、略称:IIN)」について
発行者識別番号は、BINコード(Bank Identification Number:銀行識別番号)とも呼ばれ、先頭の6桁の数字で構成されています。
この6桁の数字で、カードブランドや種類、発行会社(イシュア)が識別できるようになっています。
4980-00なら「三井住友VISAカード」、3540-12なら「JCB一般カード」、5214-61なら「VIASO(ビアソ)カード MasterCard」といった感じです。
各国際ブランドによる発行者識別番号の分類は、以下のとおりです。
国際ブランド | 発行者識別番号 |
VISA | 4××× ×× |
JCB | 3528 ××~3589 ×× |
MasterCard | 5××× ×× |
Diners Club | 36×× ×× |
American Express | 34×× ×× / 37×× ×× |
分類表を見れば、同じクレジットカードでも、国際ブランドが変われば6桁の数字も変わることがわかりますね。
例えば、楽天カード JCBは「3584-03」になりますが、楽天カード VISAは「4297-12」となります。
最初の1桁目は「主要産業識別子」
発行者識別番号の6桁のうち、先頭の1桁目を「主要産業識別子(Major industry identifier、略称:MII)」と呼びます。
この1桁目の数字で、発行者が属している産業を識別できるようになっています。※下記参照
主要産業識別子(MII) | 産業 |
0 | ISOによる予備 |
1 | 航空 |
2 | 航空 / その他の産業 |
3 | 旅行・娯楽 / 銀行・金融 |
4 | 銀行・金融(主にVISA) |
5 | 銀行・金融(主にMasterCard) |
6 | 運送 / 銀行・金融 |
7 | 石油 / その他の産業 |
8 | ヘルスケア / 医療 / 通信 / その他の産業 |
9 | 国毎に割り当て |
7桁目から最終2桁目までは「会員口座番号」
7桁目から最後の1桁の一つ手前までの数字(最大9桁)は、「会員口座番号」。
会員を識別するために割り振られている、カード固有の識別番号(イシュアアカウントナンバー)となります。
- VISA / JCB / MasterCardは、「7桁目~15桁目」まで
- American Expressは、「7桁目~14桁目」まで
- Diners Clubは、「7桁~13桁」まで
カード会社が、唯一好きに使える番号桁になりますね。
ここで、個人を識別できるようになっています。なので、ここの番号は絶対に人に知られてはいけません。
最後の1桁は「チェックデジット」
最後の1桁は「チェックデジット」。
カード番号が正しいかどうかをLuhn(ルーン)アルゴリズムで算出し、確認するための番号となります。
Luhnアルゴリズムとは、任意の1桁の間違いや、隣接する桁の数字の順序間違いといった、数列の誤りを検出するための計算方式です。
簡単に言うと、この「チェックデジット」で、このカード番号は ”正しい” あるいは ”正しくない” という判断をすることができます。
ちなみに、「チェックデジット」はクレジットカード特有の数字ではなく、キャッシュカードの口座番号やバーコートなどにも利用されています。
あなたのカード番号は正しい??
実は、Luhnアルゴリズムは簡単な計算式で算出することができます。
では、実際に例をあげながら計算していきたいと思います。お時間のある方は、クレジットカードを用意して、ぜひ一緒に試してみてください。
例:カード番号を「4726 3518 0594 2358」とした場合
まず、右端のチェックディジットを1番目として、偶数番目の桁を2倍にしていきます。
(赤色の部分を2倍にする:4726 3518 0594 2358)
すると、左から順に「8、4、6、2、0、18、4、10」となります。
これらをすべて足します。この時、2桁の数は十の位と一の位を足して1桁にしてください。上の例でいうと、18と10を、「18→1+8=9」、「10→1+0=1」にします。
計算すると、「8+4+6+2+0+(1+8)+4+(1+0)=34」となります。
次に、同じように右端のチェックディジットを1番目として、今度は奇数番目の桁をすべて足していきます。
(緑色の部分を足す:4726 3518 0594 2358)
すると、「7+6+5+8+5+4+3+8=46」となります。最後に、それぞれの計算結果を足してください。
すると、「34+46=80」となります。
この結果が、10で割り切れる数字であれば、このカード番号は正しく、そうでない場合は正しくないということになります。
実際に試された方、結果はいかがでしたでしょうか?おそらく、60、70、80あたりの数字になったのではないでしょうか?
もし、10で割り切れなかった場合は、偽造カードかもしれませんね。それか、単に計算が間違っているだけかもしれません。
掛け算と足し算だけとはいえ、数字が多くて少々複雑ですので、10で割り切れなかったという方は、もう一度ゆっくり試してみてください。
クレジットカード番号の取り扱いについて
ネットショッピングでクレジットカードを利用する際には、「有効期限」と「カード番号」が必要となりますが、この2つが流出してしまうと、第三者が勝手に本人になりすまし悪用することができてしまいます。
そのため、カード番号や有効期限をむやみに他人に教えたりするのは危険な行為だと言えます。特に、個人を識別する番号「会員口座番号」の取り扱いには、十分注意が必要となります。
ただ、最近のネットショッピンでは、「セキュリティコード」の入力や「3Dセキュア」といった、不正利用に対するセキュリティ対策が施されているショップも多く、以前に比べ安全にネットショッピングを楽しむことができるようになってはいます。
とはいえ100%安全ではないですし、なにより他人にカードを使われるのはいい気分とは言えませんので、繰り返しとなりますがカード番号などの取り扱いには十分注意するようにしてください。
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まとめ
今回は、クレジットカード番号の桁数の意味、そしてカード番号の秘密について紹介してきました。簡単にまとめると
- 桁数は国際ブランドによって変わる。
- 1桁目は「主要産業識別子」。カード発行会社の業界を表す。
- 1桁目~6桁目は「発行者識別番号」。カードの種類や発行会社を表す。
- 7桁目~最終2桁目までは「会員口座番号」。会員を識別するための番号を表す。国際ブランドによる桁数の違いはここで帳尻合わせ。
- 最後の1桁は「チェックデジット」。カード番号が正しいかどうかを確認する。
- カード番号の有効性は、簡単な計算式で判断できる。
一見、乱数の羅列に見えるクレジットカード番号も、実はそれぞれにきちんと意味が秘められていたということですね。実に奥が深い。
以上、「クレジットカード番号の場所はどこ?桁数の意味について」の紹介でした。