悪質!クレジットカードが不正利用される6つの手口と防止方法を大公開!不正利用されても60日以内なら盗難保険で補償される
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最終更新日:2023年09月28日
不正利用
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「あれ?なんでこんな高額な請求がきてるの?」
「こんな名前のお店で買い物したかな?」
カード会社から送られてくる利用明細書を見て、疑問を感じた経験がある方は、少なくないと思います。
自分は大丈夫だろうと思っていても、突然わが身に降りかかってくるのが不正利用の被害です。
「あの時、きちんと対処をしていればこんなことにはならなかったのに・・・」
対処を間違えれば、被害額は ”全額自己負担” です。今後の人生を狂わしかねない不正利用の被害は、決して他人ごとではありません。
一般社団法人日本クレジット協会の報告によると、2016年1月~9月の間に起ったクレジットカードの不正使用被害額は、なんと106.8億円にものぼります。
前年度と比べると25.2%の増加。「クレジットカード不正使用被害の集計結果について」より
自分には関係ないことだと、決して楽観視できる金額ではないですよね。
そこで今回は、「不正利用の被害にあった場合の正しい対処法」と、「被害にあわないための対策法」について紹介していきたいと思います。
正しい知識を身に付けておけば、いざというときにも安心です。ぜひ最後までご覧になってみてください。
目次
不正利用の被害額はだれが補償するの?利用者?それともカード会社?
まずは、もっとも肝心な部分。
「不正利用によって発生した損害額は一体だれが補償するのか?」
ということ。
これは、もちろんカード会社が ”全額” 補償してくれます。
すべてのクレジットカードには「盗難保険」と呼ばれる不正利用での損害を補償してくるサービスが付帯されていますので、何十万だろうが、何百万何千万だろうが、私たちは一切補償する必要はありません。
実際に、そこまで高額な限度額設定のクレジットカードをもっている方は少ないとは思いますが、大切なポイントは ”補償される額に上限はない” ということです。
まぁこれは当然といえば当然のことかもしれませんね。
仮に、不正利用の被害額を利用者側が負担するとなった場合、一体誰がクレジットカードを利用するのかということです。
そんな危険な物は誰も持ち歩かないはずです。
ですので、盗難保険はクレジットカードを普及させるためには必然とも言えるサービスなのかもしれませんね。
「盗難保険」は自動付帯!申し込みは不要
「盗難保険」は、クレジットカードが手元に届いた瞬間から保険が適用されますので、わざわざ自分で申し込みをするといった手間は一切必要ありません。
「手続きしていないけど、私のクレジットカードも補償してくれるのかな」といった心配はなく、届いた日から安心してカードライフを送ることができます。
不正利用された!どうやって対処すればいいの?
では、実際に不正利用の被害にあった場合の対処法について見ていきたいと思います。
毎月送られてくる請求書や引き落とし口座を確認した際に、心当たりのない請求があった場合には、不正利用の被害にあってる可能性が極めて高いです。
ただ、勘違いだったという場合もありますので、まずは落ち着いて「本当に自分で利用していないのか?」ということを再度確認してみてください。
意外と、単に忘れていただけというケースは多いみたいですよ。
「やっぱり使った覚えはない」という場合には、すぐにカード会社のコールセンターに連絡を入れてください。
連絡先は、請求書やカードの裏面に記載されていますのですぐに見つけることができるかと思います。
「カードを盗まれた!」「カードを紛失した!」といった場合には、カード会社が設置してある専用窓口「カード紛失・盗難受付デスク」へ連絡を入れてください。
それと並行して、最寄りの警察・交番にも「紛失・盗難届け」を出します。
カードの紛失や盗難については、下記でも紹介していますので参考にしてみてください。
カード会社に連絡したあとの対応は?
カード会社に連絡を入れると、「不正利用された金額や日付、店舗名」を聞かれますので、まずは明細書を見ながら伝えてください。
あらかじめ準備しておくと良いですね。
あとは、基本カード会社の指示に従うだけです。警察に紛失・盗難届を出すよう言われれば、それに従います。
その際は、警察から教えられた受理番号をカード会社に伝える必要がありますので、必ず控えておくようにしてください。
受理番号が書かれた紙を渡された場合は、なくさないように注意してくださいね。
万が一、受理番号を忘れた、あるいは紙をなくしたという場合には、再度警察に電話をしてみてください。
名前と届け日、紛失物を言えば教えてくれるはずです。
その他にも、カード番号や不正利用された請求書などの提出を求められる場合もあります。
書類の提出を拒否すれば、当然盗難保険は適用されなくなってしまいますので、きちんと従うようにしてくださいね。
調査結果の報告
盗難保険の手続きが完了したあとは、カード会社からの調査結果の報告を待つだけです。
不正利用の被害にあった事実が認められれば、その分の請求が取り消されます。もし、すでに引き落としが行われていた場合でも、代金は全額返還されます。
支払い変更手続きはお忘れなく!
無事、不正利用が認められたあとは、当然そのカードは利用停止となり、新しいクレジットカードが再発行されます。
ここで注意したいのが、「カード再発行時にはカード番号も変わってしまう」ということです。
何が言いたいのかというと、万が一不正利用されたクレジットカードで公共料金や携帯電話料金などの支払いをしていた場合には、今まで通りに支払いができず、支払い漏れを生じてしまうことになってしまいます。
カードの更新によって有効期限が変わった場合は、カード会社が提供する ”洗替” によって自動的に新しいカードへと切り替えてくれますが、カード番号が変わった場合には、基本洗替は適用されません。
すへて、自分で変更手続きをする必要があります。
なので、該当するという方は、支払い漏れにならないよう忘れずに、支払い変更手続きを行うようにしてくださいね。
盗難保険が適用されない場合もある
盗難保険は私たち利用者にとっては、非常にありがたい救済処置ではありますが、すべてのケースにおいて必ずしも助けてくれるというわけではありません。
クレジットカードの会員規約や、カード会社のホームページには、必ず ”こう” 書かれているはずです。
「会員に重大な過失がないと判断した場合は補償する」と。
つまりは、会員に重大な過失があったと判断された場合には、カード会社は一切の補償をしてくれないということです。
これだけを聞くと、クレジットカードを使うのが怖くなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、保険が適用される条件的にはそれほど難しいことではありませんので安心してください。
通常通りの使い方をしていれば、何の心配もいりません。
以下が、代表的な保険が適用されないケースになります。
- カードの裏面にサインが書いていない場合
- カードを他人に貸したり、カード情報を使用させたりした場合
- 会員の関係者が利用した場合
- 不正利用の発生から期間が経ち過ぎている場合
- キャッシング被害にあった場合
1.カードの裏面にサインが書いていない場合
カードの裏面にサインをすることは、本人を確認し、第三者による不正利用を防止するために必要な対策の一つです。
そのため、本人のサインが書いていないカード、つまり防犯対策をしていないカードは、不正利用されたとしても ”利用者の過失” と見なされ保険が適用されない場合があります。
2.カードを他人に貸したり、カード情報を使用させたりした場合
会員がカードを他人に貸したり、カード番号などのカード情報を使用させたりするなどの行為は、管理が不十分であるということで保険が適用されない場合があります。
その他にも、カードを譲渡、担保提供を行ったりした場合も、保険は適用されません。
3.会員の関係者が利用した場合
会員の家族や配偶者、同居人などの身近な人がカードを利用した場合には、”故意・過失” にかかわらず保険が適用されない場合があります。
4.不正利用の発生から期間が経ち過ぎている場合
盗難保険が適用されない事例の中で最も注意しないといけないのが、この「不正利用発生からの期間」です。
カード会社では、保険の適用条件として「利用明細書の送付、またはインターネットによる通知後60日以内」という申請期限を設けています。
※分割払いやリボ払いの場合は、初回支払通知後60日以内
起算日や申請期限については、カード会社によって若干の違いはあるかもしれませんが、いずれにせよ申請期限を過ぎた損害に対しては補償対象外となってしまいます。
期限切れにはくれぐれも注意してくださいね。
ただ、60日以上前の不正利用に対しても保険が適用されたという話もありますので、「申請期限が過ぎているからダメだろう」と勝手に判断するのではなく、一度カード会社に連絡をしてみることをおすすめします。
ひょっとしたらということもあるかもしれませんよ。
5.キャッシング被害にあった場合
キャッシングを利用するためには、必ず「暗証番号の入力」が必要になりますが、キャッシングを含め暗証番号が使われた場合の不正利用に対しては、補償してくれない場合があります。
”暗証番号を知られてしまった” という過失が、利用者側に発生するためですね。
以上5つが保険が適用されない代表的な事例となりますが、その他にも
- 申請した内容に虚偽があった場合
- 購入商品などが自宅に配送され受領していた場合
- 会員および関係者の自宅・勤務先などの電話番号やIPアドレスから発信して利用された場合
- 会員の操作ミス、あるいは通信障害に起因した場合
- 地震・台風などの天災や戦争など著しい社会秩序の混乱の際に生じた場合
- 会員規約違反があった場合
といったケースにおいても、盗難保険は適用対象外となってしまいます。
もちろん、カード会社によって保険が適用されない条件は違ってきますので、より確実性をもとめるのであれば、一度お手持ちのカードのホームページで確認するようにしてみてください。
不正利用が発生する7の手口(原因)と防止方法は?
では、ここで不正利用が発生する7つの手口(原因)とその防止方法について、見ていきたいと思います。
不正利用の手口は実に様々ですが、代表的な手口としては下記の7つがあげられます。
- ゴルフ場や温泉施設などでのロッカー荒らし
- 電車内や駅構内、飲食店などでのスリ
- 車上荒らし
- ひったくり
- フィッシング詐欺
- スキミング
- 個人情報の漏洩
1.ゴルフ場や温泉施設などでのロッカー荒らし
ゴルフ場や温泉施設などに設置してあるロッカーや貴重品ボックスには、鍵による施錠ではなく暗証番号を入力してロックするタイプがあります。
鍵とは違い、暗証番号さえ知っていれば誰でも簡単に開けることができますので、
- 暗証番号を入力する際に盗み見される
- 小型カメラで盗撮される
などして暗証番号を知られてしまうと、持ち主がロッカーを離れたすきに開錠し、カード情報を盗み取られてしまう危険があります。
防止方法は?
ロッカーに暗証番号を入力する際には、周りに不審者や小型カメラが仕掛けられていないかちゃんと確認し、入力ボタンを手で覆うなどして入力します。
さらに、暗証番号式ロッカーや貴重品ボックスを利用する際は、クレジットカードなどの暗証番号と同じ番号を使用しないようにすると、より安全ですね。
2.電車内や駅構内、飲食店などでのスリ
深夜に、電車内や駅構内などで眠り込んでいる人の上着や鞄から財布を抜き取る手口です。鞄そのものを盗むという場合もあります。
また、飲食店などでも椅子やハンガーにかけた上着や鞄から財布を抜き取られてしまうこともあります。
防止方法は?
人気のない電車内や駅構内での居眠りは要注意です。特にお酒を飲んだ帰りは危険です。ゆすっても起きないこともありますからね。
寝ないということが最も効果的ですが、それに加え財布などの貴重品は、
- 鞄の奥のほうにしまいしっかり口をしめておく
- 上着の内ポケットに入れてボタンをしっかりかけておく
などしておくと、より安全ですね。
飲食店などにかんしては、上着や鞄はできるだけ目の届く範囲に置くようにして、財布などの貴重品は必ず身につけるようにすると良いですね。
3.車上荒らし
駐車中の車からピッキングや破壊によりドアを開け、貴重品やETCカードなどを盗む手口です。
窓を割って盗むという場合もありますね。
防止方法は?
当然、車内に貴重品や鞄を置いたままにしないことが一番の防止対策になりますが、鞄だけでなく中身の分からない紙袋や袋類も目につくところに置いておくのは危険です。
必ずシートの下に隠すか、布で覆うなどの対策が必要になります。
車上荒らしの場合は、貴重品の盗難被害だけでなく車の修理費用などの二次被害が発生するケースも多いです。
被害金額が高額になりやすい車上荒らし対策は絶対です。車を離れる時には必ず、貴重品を持って出るようにしてくださいね。
併せて、ETCカードの取り忘れにもご注意ください。
4.ひったくり
歩行者や自転車のカゴから鞄や財布をひったくる手口です。
後ろから自転車でひったくる場合もあれば、バイクでひったくる場合もありますね。
防止方法は?
歩行中の場合は、常に鞄を車道と反対側で持つようにします。
自転車に乗っている場合は、前かごに鞄を入れないようにするのが一番ですが、入れる場合はネットなどで覆うようにしましょう。
ひったくりは盗まれた反動でケガをすることもありますので、ひったくりされないよう未然に対策することが大切ですね。
5.フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、カード会社や銀行などの金融機関やポータルサイトなどを装ったメールをサイト利用者に送信し、偽のWEBサイトへ誘導した後に、カード番号や口座番号、暗証番号や住所などの個人情報を不正に収集する詐欺のことです。
手口としては、
- おめでとうございます!○○が当選しました!
- カードが無効になっています。
- カードが悪用されています!
- アカウントの有効期限が近づいています。
などといった内容のメールを送信して、利用者の個人情報を返信させることで情報を盗み取ります。
また、フィッシング詐欺の一つとして、「ファーミング」と呼ばれる手口もあります。
ファーミングとは、本人に気づかれないように本物そっくりに真似たサイトへ誘導し、カード番号や暗証番号などの個人情報を不正に盗みとるというものです。
一見すると両方とも良く似ているようにも思えますが、「フィッシング詐欺」は電子メールを通じてユーザーを騙し、偽サイトへ誘導するのに対して、「ファーミング詐欺」は、コンピューターウイルスなどを使ってパソコン内の設定を変更し、偽サイトへ誘導する手口になります。
具体的には、特定のカード会社や銀行会社の「http://~」のアドレスで呼び出すIPアドレスの数字を書き換えて、偽のサイトを表示させるという詐欺技術です。
非常に巧妙で悪質な「ファーミング詐欺」は、フィッシング詐欺の進化形とも言われていますね。
防止方法は?
基本的にはどこのカード会社も
- クレジットカード番号
- 有効期限
- 暗証番号
- パスワード
などの重要な個人情報を、メールで確認してくるようなことはしていませんので、このようなメールが届いた場合は、フィッシング詐欺である可能性が非常に高いです。
絶対に返信したり、記載されているURLをクリックしないようにしてください。
ファーミング詐欺に対しては、ウィルス対策ソフトをインストールしておくことが大切です。
ファーミング詐欺は、パソコン内の設定ファイルをウィルスを使って書き換えるため、きちんとウィルス対策ソフトが導入されていれば、見つけて駆除してくれるはずです。
フィッシング詐欺あるいはファーミング詐欺については、未然に防止するのが一番望ましいですが、気づかいないうちにということもあります。
そういった場合には、正規サイトと偽サイトを見分けるすべを知っておくと安心です。
確認方法は簡単。
個人情報の入力画面に、SSL証明書の「鍵マーク」が表示されており、URLが「http://~」ではなく「https://~」であれば、安全度は高くなります。※下記図参照
上記はAmazon.comをChromeで開いた場合の例図ですが、Internet Explorerで開いた場合も基本同じです。赤枠の部分を確認してください。
鍵マークがなかったり、URLが「http://~」だった場合は、偽サイトである可能性が高くなります。
ただ、最近では、SSL証明書を持つ偽サイトも確認されているため、「鍵マークが出ているから100%安全だ」とは言い切れない部分もある点には注意が必要です。
ちなみに、SSL証明書とは、情報を暗号化して送る通信技術のことで、アクセスしているWEBサイトが実在する組織によって運営されていることを証明するという意味になります。
6.スキミング
スキミングとは他人のクレジットカードやキャッシュカードの磁気データ(カード情報)を、「スキマー」と呼ばれる特殊な装置を用いて盗み出す手口です。
そして、盗み取ったデータを偽造カードにコピー(複製)して、不正に利用します。
手口としては、スポーツクラブやサウナ、ゴルフ場など貴重品が手元から離れている間に、一時的にカードを盗んで磁気データを盗み取る場合や、ホテルやレストランなどのCAT(信用照会端末)にあらかじめスキマーを仕掛けて、磁気データを盗み取る場合があります。
スキミングの場合、盗難被害とはちがってカード自体が手元にあるため、被害に気付きにくいというケースがどうしても多くなってしまいますね。
スキミングについては、下記と合わせて読んで頂くとよりわかりやすいかと思いますので、ぜひご覧になってみてください。
防止方法は?
やはり、磁気カードと比べてセキュリティが厳重な「ICカード」タイプのクレジットカードを利用するのが一番の対策です。
合わせて、”生体認証システム” も組み込まれたICカードを利用すると、さらに強固なものになりますね。
また、普段から財布などの貴重品は手元からはなさないようにしたり、レストランなどで会計をする際には、カードは渡さず目の前で処理をしてもうらようにすることも大切です。
アメリカでは対面決済が主流となっていますが、日本ではカードを預けて決済するお店もまだまだ多いです。
実際問題、国内にある普通のお店でスキミング被害にあうケースはそれほど多くはないですが、うさんくさくて信用出来ないようなお店では、対面決済をお願いするか、カードの利用を控えるのが安全だと思います。
7.個人情報の漏洩
クレジットカード決済は、インターネット通販を利用している方にとっては非常に便利な決済方法ですが、その反面、名前・住所などの個人情報や、カード番号・有効期限といったカード情報が漏洩する危険性があります。
その情報が、人為的あるいはウィルスなどによって悪意ある第三者に渡ってしまうと、不正利用の被害にあってしまいます。
防止方法は?
「利用するショップは ”信頼” できるのか?」
ネット通販においては最も重要な要素ですね。
実態のわからないオンラインショップを利用する際には、必ずショップレビューなどを調べてから利用するようにしてください。
「調べたけどお店の評価がわからない」といった場合は、評価のわかるお店に切り替えるのが望ましいですが、できない場合は代金引換払い(代引き)にして商品を確かめてから支払うようにすると安全です。
また、フィッシング詐欺のところでも述べましたが、個人情報の入力画面で「鍵マーク」と「URL」を確認し、セキュリティの甘いサイトではカード決済を控えることも大切です。
さらに、「3Dセキュア」が利用できる場合は利用するようにしてください。
3Dセキュアとはネット上でのカード決済において、「VISA・JCB・MasterCard」が推奨する本人認証サービスのことで、決済する際に本人しか知らないパスワードの入力を要求することで、第三者による不正利用を防止することができます。
安全にネットショップを楽しむためには、必須といって良いかもしれませんね。
3Dセキュアの詳細や利用条件については下記で紹介していますので、ネット通販をよく利用するという方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
余談になりますが、私自身も過去に不正利用ではないですがネット通販で騙された経験があります。
その時は、商品の安さだけに目がいってしまい、まったくショップを調べることはしていなかったのですが、届いた商品を開けてみるとあきらかな偽物が入っていました。
それ以来、ネット通販するときは必ずショップレビューを確認するようにしています。高い勉強代でしたが、今ではいい経験だったと思っています。
以上が代表的な7つの手口(原因)となりますが、その他にも
- 空き巣
- 警察やカード会社などを装って電話をかけてくる
など、その手口はまだまだあります。
実際問題これらすべての手口を100%防ぐことはできませんが、ちょっとしたことで被害にあう確率を下げることはできますので、皆さんもぜひ今回ご紹介した防止対策を実践してみてくださいね。
海外での不正利用対策はより警戒心を高めておく必要がある
不正利用は、国内だけでなく当然海外でも起こります。
旅行に行ったりすると楽しいのでどうしても警戒心が緩んでしまいがちですが、海外では国内以上に警戒心を高めておく必要があります。
以下の3つは、海外で起こる代表的な手口です。海外に行かれる際には、ぜひとも心に留めておいてくださいね。
- 空港や公共交通機関内でのスリ
- 他人名義のカードとすり替えられる
- 警官を装い、暗証番号を聞き出す
1.空港や公共交通機関内でのスリ
海外でのスリ被害件数は非常に多いです。特にアジアやヨーロッパでは、スリが多く発生しています。
空港内やバス、地下鉄内など人が密集しているような場所では、カードや貴重品の取り扱いには十分注意するようにしてください。
防止方法は?
ショルダーバックやリュックなどに貴重品をしまう場合は、必ずチャックが見えるよう前向きに背負うのが鉄則です。
決して、チャックが見えない後ろ向き背負うのだけは避けてください。非常に危険です。
また、レストランで食事をする際も、財布や携帯電話、カメラをテーブルの上に置いておくのはダメです。必ずしまっておくようにしましょう。
でないと、ちょっとした隙に盗まれてしまいますよ。
2.他人名義のカードとすり替えられる
カードを利用したお店や、ゴルフ場、マッサージ店のロッカーに財布を預けた際に、同じカード券面の他人名義のカードにすり替えられてしまうことがあります。
東南アジア(主にタイ)で、多く発生している手口ですね。
防止方法は?
カードを利用した後や、ロッカーにカードを預けた際は、必ず自分名義のカードかを確認することが大切です。
併せて、周りに不審者や小型カメラが仕掛けられていないかを確かめてから、暗証番号を入力するようにしましょう。
入力ボタンを手で覆うなどするとなお良しですね。
3.警察官を装い、暗証番号を聞き出す
偽の警察官が身分確認のためにパスポートの提示を求め暗証番号を聞き出し、気づかぬうちにカードを抜き取られてしまうことがあります。
主にヨーロッパで、多く発生していますね。
また、複数犯で一人がターゲットと話している隙に、もう一人が後ろからバックの中身を盗むといった手口もあります。
防止方法は?
警察官がパスポートの提示をもとめることはありますが、暗証番号を尋ねることは絶対にありません。絶対に教えないようにしてください。
また、複数犯である場合もありますので、貴重品や鞄は常に確認できるところに置いておくようにしましょう。
もっとも効果的な不正利用対策は3つ
これまで、不正利用に対する防止方法をいくつかまとめてきましたが、最も効果的かつ簡単にできる防止策が ”3つ” ありますので、ここで紹介しておきたいと思います。
本当に簡単なことですので、ぜひトライしてみてください。
- カードの裏面には必ず署名(サイン)をすること
- カードの暗証番号を第三者に推測されやすい番号にしないこと
- 利用明細書をこまめにチェックすること
1.カードの裏面には必ず署名(サイン)をすること
「そんなの当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、意外とサインを書いていない方も多いんです。
店舗でクレジットカード利用している方であれば、サインがないと利用できないので、当然カード裏にはちゃんとサインを書いていると思いますが、問題はネットショッピング専用の場合です。
ネットショッピングでカード決済する場合には、カード番号や暗証番号の入力はありますが、カード裏に書いてあるサインの確認はありません。
サインを書かなくても利用できるので、空欄の状態で放置しているというわけですね。
「カードの裏面に著名のないものは、盗難保険は適用されない」
たとえ家からカードを持ち出さなくても、空き巣に入られることもあります。カードの裏面にサインを書くことは、最初にできる重要な防犯対策の一つ。
必ず、サインを書くようにしてくださいね。
ちなみに、カードに書くサインって漢字じゃないとダメだと思っていませんか?実は意外と自由度が高いんですよ。
詳しくは下記で紹介していますので、ちょっとアレンジしてみたいなと思った方は、ぜひ一度読んでみてください。
2.カードの暗証番号を第三者に推測されやすい番号にしないこと
盗難保険が適用されないケースのところでも紹介しましたが、暗証番号が使用された場合の不正利用に対しては、盗難保険が適用されない場合があります。
ですので、4桁の暗証番号は第三者に推測されにくい番号にしなければなりません。
- 自身の生年月日を組み合わせた数字
- 自宅や勤務先、携帯の電話番号を組み合わせた数字
- 住所の番地を組み合わせた数字
- 4桁の同じ数字(例:0000、1111)
- 車のナンバープレートを組み合わせた数字
- 運転免許証や保険証の番号を組み合わせた数字
といった、推測されやすい暗証番号にしている方は、すぐにでも推測されにく番号に変更しておくようにしましょう。
例えば、
- 結婚記念日や入社の年月日などの記念日
- 実家の電話番号や家族の誕生日
- 社員番号や学籍番号
などは、推測されにくい暗証番号としてカード会社も推奨していますのでおすすめです。
「暗証番号が使用された場合の不正利用は補償されない」
くれぐれも注意してくださいね。
3.利用明細書をこまめにチェックすること
こちらも、盗難保険が適用されないケースのところで紹介しましたが、申請期限が過ぎた不正利用に対しては、盗難保険は適用されません。
ですので、申請期限である60日以内にカード会社に連絡をして、対処をする必要があります。
そのためには、利用明細書をこまめにチェックすることが非常に重要となってきます。
紙の利用明細書を利用している方であれば、毎月請求書が自宅に郵送されてくるのでチェックしている方も多いですが、ネットで確認するWeb明細を利用している方は、どうしてもチェックし忘れることが多くなってしまいます。
ポイントが貯まるからWeb明細にしている方や、紙の明細書にすると料金を取られるからWeb明細にしているなど、理由はいろいろとありますが、明細のチェックは忘れずに ”月1回” はするようにしてください。
たとえ、不正利用されたとしても、申請期限内であればカード会社が全額補償してくれます。
「申請期限の過ぎた不正利用は補償されない」
利用明細のチェックは、不正利用対策としては最も重要なことです。くれぐれも忘れないようにしてくださいね。
以上の3つが不正利用を防止するうえで最も効果的な方法となりますが、どれも基本的なことばかりで拍子抜けされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、意外とできていない方が多いのが現状ですので、この3つにかんしては、しっかりと対応しておくようにしましょう。
カード会社も常に不正利用を見張ってくれている
不正利用に対する対策は、利用者だけが行っているわけではありません。当然カード会社も、日々不正利用の被害から私たちを守ってくれています。
「不正使用検知システム」
耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、カード会社ではこの人工知能(AI)を使用したモニタリングシステムを導入して、
- 私たちのカードに異常が発生していないか
- カードが不正利用されていないか
ということを、24時間365日リアルタイムで監視してくれています。
システムにより不正利用の可能性が発見されれば、カードを利用停止にしてくれます。
カード会社から連絡が来ることもある
「○月○日に○○店で○○円の買い物をしましたか?」
突然、このような内容の連絡が、カード会社から来ることがあります。
あまりにも突然すぎて、「これは新手の詐欺か?」なんて風に思うかもしれませんが、これは不正利用された可能性があるとカード会社が判断したため、本人確認のために電話をかけてきています。
その際、不正利用分だけでなくその前後に利用したカード履歴についても聞かれると思いますので、ありのまま伝えるようにしてください。
万が一、思い出せないということであれば、確認してから再度連絡すると伝えましょう。
利用した覚えがない場合は、当然不正利用された分の請求はされません。その後は、カードが利用停止となり、カードの再発行手続きとなります。
また、電話ではなく、SMS(ショートメール)で不正利用の知らせが届くこともあります。以下:三井住友カードより抜粋
Q.三井住友カードからSMS(ショートメール)が届きましたが、本当に三井住友カードからですか?
はい、本当です。カードをご利用後に、ご本人によるご利用であったことを確認させていただくため、お届けいただいておりますお客さまのお電話番号に、電話もしくはSMS(ショートメッセージサービス)にて、ご連絡をさせていただく場合がございます。
恐れ入りますが、SMS本文に記載の電話番号(06-6445-3473または06-6445-3474)まで折り返しのお電話をお願いいたします。
カードを作る際には、万が一の事態にもすぐに発見対応してくれる、セキュリティ対策のしっかりしたカード会社を選ぶというのも、考え方の一つかもしれませんね。
まとめ
今回は、「不正利用の被害にあった場合の正しい対処法」と、「被害にあわないための対策法」について紹介してきました。
不正利用の被害にあった場合の対処手順をまとめると、
- 不正利用に気づいた際は、速やかにカード会社に連絡をする(紛失・盗難の場合は、専用窓口に連絡をする)
- 不正利用のあった金額や日付、店舗名を伝える
- カード会社の指示に従う(警察に紛失・盗難届を出すよう指示されることもある)
- カードが利用停止になる
- 調査結果の連絡があるまで待つ
- 不正利用の事実が認められれば請求が取り消される、支払済みの場合は全額返金される
- カードの再発行手続きをする
となります。
被害額が補償されない(自己負担となってしまう)ケースとしては、
- カードにサインを書いていない
- カードを他人に貸した(家族も含む)
- 不正利用の被害から60日以上経過している
- 暗証番号が使われた不正利用
などがあります。
不正利用については、自分で防止することも当然必要ですが、ある程度はカード会社が自動検知してくれます。
なので、不正利用に対してまったく気にしないというは問題ですが、あまりも気にしすぎてカードの利用を控えるというのも、なんだかもったいないことです。
最低限、
- カードにはちゃんとサインを書く
- 暗証番号は推測されにくい番号にする
- 利用明細は毎月1回は必ずチェックする
ということは忘れないようにして、カードライフを楽しむようにしてくださいね。
以上、「60日以内に対処せよ!クレジットカードの不正利用を徹底解説!7つの手口と防止方法はこれだ!」についての紹介でした。