クレジットカードとVisaデビットカードは何が違う?それぞれの特徴(メリット・デメリット)を徹底比較!
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最終更新日:2023年09月28日
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一昔前までは、「買い物をするなら現金で」という方も多かったですが、今ではクレジットカードをはじめ、Visaデビットカード、電子マネー、ポイントカードといった、カードで会計を済ませているという方も増えてきましたね。
なかには、それぞれのカードを用途や場所によっで使い分けているという方もいらっしゃいます。
カードを使い分けるためには、まずそれぞれのカードが持つ特徴や違いをしっかり把握しておく必要がありますが、なかなかすべてのカードの特徴や違いを把握できているという方はいないのではないでしょうか。
特に、見た目も含めて良く似ている「クレジットカード」と「Visaデビットカード」については、なおさらわかりずらいかと思います。それゆえ、2つのカードが混同してしまっているという方も少なくありません。
そこで今回は、混同してしまいがちな「クレジットカード」と「Visaデビットカード」について、その特徴や違いを比較しながら詳しく紹介していきたいと思います。
「2つのカードの違いをきっちり把握しておきたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の違いは何?
「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の違いを説明する上で、真っ先にあがってくるのが次の3点です。
- 引き落とし方法
- 支払い回数
- 利用限度額
次いで、
- 入会審査
- 入会資格
- カードの発行元
- 引き落とし口座
- ETCカード
- キャッシング
- ガソリンスタンドや高速料金所での利用
- 海外ATM(現地通貨引出し
の8点になります。それでは一つずつ見ていきましょう。
引き落とし方法
クレジットカードで買い物をした場合は、カード会社が利用者に代わって代金の支払いを行い、利用者は後日まとめて金融機関からカード会社に利用代金の支払いをします。いわゆる「後払い」ですね。
これに対してVisaデビットカードの場合は、原則「即時払い」となります。つまり、カードを使ったとほぼ同時に、金融機関から利用代金分だけが引き落としされるということです。
あえて ”原則” としたのは、一部店舗においては、店舗側の都合で後払いになるケースがあるためです。
とはいえ、これは稀なことですので、「Visaデビットカード=即時払い」という認識で良いかと思います。
支払い回数
クレジットカードを利用した場合は、「1回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い」など、利用者の希望する支払い回数を選択することができますが(一部リボ払い専用カードもあります)、Visaデビットカードの支払い回数は、すべて「1回払い」となります。
利用限度額
クレジットカードの利用限度額は、入会時にカード会社によって決められ、利用者はその範囲内で繰り返し利用していきます。
限度額については、個々の属性によって決定されますので、全員一律というわけではありませんが、一般カードで概ね10万~100万くらいに設定されることが多いのではないでしょうか。
ゴールドカードやプラチナカードなど、グレードの高いカードになると、100万以上に設定されます。
要は、クレジットカードの利用限度額は、「利用者やカードによって変わる」ということです。当然、設定された限度額以上にカードを使うことはできません。
これに対してVisaデビットカードの利用限度額は、「普通預金残高の範囲内、かつVisaデビット利用限度額の範囲内」となります。
こちらも、Visaデビット利用限度額の範囲内という制限はありますが、クレジットカードのように10万~100万というわけではなく、200万~1,000万と高く設定されています。中には ”無制限” というところもあるくらいです。
ですから、一般的にVisaデビットカードの利用限度額は「普通預金残高の範囲内」という認識になります。
こちらは、口座に残高がなければカードを使うことはできません。
関連記事:クレジットカードの利用限度額を上げる4つの方法とは?
以上3点が「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の最も大きく異なる点になります。それでは引き続き、残り8点の違いについて見ていきましょう。
入会審査
クレジットカードは利用者の代金をカード会社が立替払いするわけですから、どうしても「貸倒れ」のリスクが生じてしまいます。貸倒れとは、貸したお金が返ってこない状況になることをいいます。
ですから、カード会社はカードの申込みがあると、必ず申込者の ”信用” をはかるため、つまり「この人にお金を貸してもちゃんと返してくれるのか?」ということを見るために審査を行います。
ですが、Visaデビットカードの場合は、使った分は自分の口座からの「即時払い」、つまりカードで買い物をしても自分のお金で支払いをしているということになりますので、カードを発行する金融機関も、お金を貸しているわけではないので、「貸倒れ」のリスクを考える必要がありません。
リスクがないのであれば、審査をする必要もないので、Visaデビットカードは ”入会審査なし” で発行することができます。
ただし、Visaデビットカードの中には、イオンデビットカードのように、口座残高が不足した場合に、一時的に代金を立て替えてくれるサービスが付帯しているものもありますので、そういった場合には、入会審査はあります。
入会資格
クレジットカードの入会資格には、「安定した収入があること」という条件が必ずあります。それは、先程も少し触れましたが、貸倒れを防止するためです。
ですから、クレジットカードの申し込み可能な対象年齢は「満18歳以上(高校生は不可)」となっています。収入のない高校生では申込み不可ということですね。
それに対して、Visaデビットカードは貸倒れのリスクがありませんので、収入の有無は関係なく「15歳以上の高校生」から申し込みすることができます。さすがに、中学生はダメなようですね。
ただし、Visaデビットカードの中には一部、申込対象年齢が16歳以上や20歳以上のカードもありますので、15歳以上なら必ずしも発行できるというわけではありません。
カードの発行元
クレジットカードの発行元は「カード会社」になりますが、Visaデビットカードの発行元は「銀行」になります。
引き落とし口座
クレジットカードの引き落とし口座は、三井住友銀行や三菱UFJ銀行など ”任意” の口座を指定することができますが、Visaデビットカードの場合は、カードを発行している金融機関の口座が引き落とし口座となります。
例えば、楽天銀行デビットカードを発行したなら、引き落とし口座は「楽天銀行」、Visaデビットカードを発行したなら、引き落とし口座は「PayPay銀行」になるといった感じです。
ETCカード
クレジットカードの場合は、付帯サービスとしてETCカードを発行することができますが、Visaデビットカードの場合は、ETCカードを発行することはできません。
キャッシング
クレジットカードにはキャッシング機能が付いていますが、Visaデビットカードにはキャッシング機能は付いていません。
ガソリンスタンドや高速料金所での利用
クレジットカードは、ガソリンスタンドや高速料金所でも利用できますが、Visaデビットカードは、ガソリンスタンドや高速料金所では利用することができません。
※Visaデビットカードカードなど一部カードは、ガソリンスタンドでも利用することができます。
海外ATM(現地通貨引出し)
クレジットカードを使って海外ATMから現地通貨を引き出す場合は、キャッシング機能を利用して、カード会社から ”お金を借りる” という形をとりますが、Visaデビットカードの場合は、”直接” 自分の口座から現地通貨を引き出すことができます。
以上11点が「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の違いになります。利用するサービスにもよりますが、それほど大きな違いはないように思えますね。
では、逆に「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の共通な部分には何があるのでしょうか?
「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の共通部分は何?
「クレジットカード」と「Visaデビットカード」は見た目以上に、サービス内容も非常に良く似ています。
中でも気になる各種補償についても、対応カードの多い少ないはあるものの、両カードともに対応しています。もちろん、ポイントやキャッシュバックにかんしても同様です。※以下参照
項目 | クレジットカード | Visaデビットカード |
利用特典 | カード利用額に応じてポイント付与やキャッシュバックがある | |
ショッピング保険 | 対応しているカードもある | |
国内・海外旅行保険 | 対応しているカードもある | |
第三者不正使用保険 | すべてのカードに付帯している | |
Visa認証サービス | ほぼすべてのカードに対応している | |
家族カード | 対応しているカードもある |
本当によく似ていますね。
ただし、先程も言いましたが、「クレジットカード」と「Visaデビットカード」では、各種補償に対応しているカードの絶対数が違います。
具体的にいうと、現在Visaデビットカードで家族カードを発行しているのは、「SURUGA Visaデビットカード」と「SURUGA Visaデビットカード(ドリームダイレクト)」の2枚、国内・海外旅行保険が付帯しているのは「Financial Pass Visaデビットカード」の1枚のみとなります。
これらサービスを利用しようと思うと、カードの選択肢はなくなってしまいますね。また、ポイント還元率にかんしても、クレジットカードの方がVisaデビットカードより上回っています。
2つのカードはよく似ているとはいえ、細かい点において多少の違いがあるようですね。
「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の特徴(メリット・デメリット)
これまでの内容をまとめてみると、似ている中にもそれぞれの特徴が見えてきますね。
クレジットカードであれば、
- 入会審査がある
- 18歳以上から申し込みができる(高校生不可)
- 利用代金は後払い
- 支払回数を選択できる
- 利用限度額がカードの種類や利用者によって異なる
- 任意の引き落とし口座を選択できる
- カードの発行枚数が多い
- ポイント還元率が高い
- 各種保険が付帯しているカード枚数が多い
- キャッシングが利用できる
- ETCカードが付帯できる
Visaデビットカードであれば、
- 入会審査がない
- 15歳以上の高校生から申し込みができる(中学生不可)
- 利用代金は即時払い
- 支払回数は1回払いのみ
- 利用限度額は普通預金残高の範囲内
- 引き落とし口座はカードを発行している金融機関のみ
- カードの発行枚数が少ない
- ポイント還元率が低い
- 各種保険が付帯しているカード枚数が少ない
- キャッシングは利用できない
- ETCカードは付帯できない
などがあげられます。
これらの特徴をきっちり把握しておけば、用途や場所によっての使い分けや、自分にとって最適だと思えるカードの選択が容易になるのではないでしょうか。
例えば、
- 何よりポイント還元率を重要視している
- リボ払いや分割払いを利用したい
- ETCカードやキャッシングを利用したい
という方であれば、クレジットカードの方がおすすめですし、
- なかなかクレジットカードの審査に通らない
- 15歳~18歳の高校生
- 後払いのクレジットカードだと使いすぎの心配がある
- 後払いのシステムは借金をしているようで嫌だ
という方であれば、Visaデビットカードがおすすめになります。
何を基準にするかは、一人ひとり違うかと思いますが、それぞれの特徴を把握していれば、選び方の幅もきっと広がるのではないでしょうか。
それでは最後に、今回ご紹介した内容にその他の項目をプラスした、「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の違いを表にまとめておきたいと思います。
これさえ見れば2つの違いは一目瞭然ですので、カードの使い分けや、カード選びに悩んだ際は、ぜひ活用してください。
クレジットカード」と「Visaデビットカード」の違い一覧表
項目 | クレジットカード | Visaデビットカード |
国際ブランド | VISA / JCB / MasterCard / AMEX / ダイナースなど豊富にある | Visa のみ |
初期費用 | 新規発行手数料や入会金は、ともにほぼ無料 | |
年会費 | 無料~10万円以上のものまである | 無料~数千円以内のものしかない |
家族カード | ほぼ付帯することができる | 付帯できるカードもあるが、基本は付帯できない |
ETCカード | ほぼ付帯することができる | すべてのVisaデビットで付帯することができない |
申込資格 | 基本、18歳以上(高校生は不可)から申し込みができる | 基本、15歳以上の高校生から申し込みができる(中学生は不可) |
入会審査 | 入会審査は必須ですので、結果次第では発行できない場合もある | 入会審査はありませんので、発行元の口座さえあれば、基本誰でも発行することができる |
有効期限 | 3年~5年間程度 | ほぼ5年間 |
利用限度額 | 10万円~100万円以上(カードのグレードによる) | 普通預金残高の範囲内 |
支払回数 | 1回払い / 2回払い / ボーナス一括払い / 分割払い / リボ払いなど(カードによる) | 1回払い のみ |
引き落とし口座 | 任意の金融機関を指定することができる | カードを発行している金融機関になる |
引き落とし方法 | 一定期間分をまとめて支払う「後払い」 | カードを使ったと同時に支払う「即時払い」 |
入会特典 | 「入会時◯◯ポイントプレゼント」などの特典があるカードが多い | 入会特典のあるカードが少ない |
ポイント還元率 | カード利用額に応じて0.5%~2.0%が還元される | カード利用額に応じて0.2%~1.0%が還元される |
カード付帯特典 | カードの提示、あるいは支払いをすることで、◯%割引などが受けられる特典が豊富にある | キャッシュバックやポイント還元以外の特典がほとんどない |
利用可能店舗 | 日本国内はもとより、世界中の加盟店(対象ブランドごと)で利用できる | 日本国内はもとより、世界中のVisa加盟店で利用できる |
ネットショッピング | 対象ブランドが支払いに対応していれば、どこでも利用できる | |
ショッピング保険 | 対応しているカード枚数が多い | 対応しているカードが少ない |
国内・海外旅行保険 | 対応しているカード枚数が多い | 対応しているカード枚数が少ない |
第三者不正使用保険 | すべてのカードに付帯している | |
Visa認証サービス | ほぼすべてのカードに対応している | |
キャッシング | 利用できる | 利用できない |
クレヒス | 利用すればするほど、クレヒスが作られていく | いくら利用してもクレヒスは作られない |
海外ATM (現地通貨引き出し) | キャッシングを利用しないと現地通貨の引き出しができない | 自分の口座から直接、現地通貨の引き出しができる |
メリット | ・カードの発行枚数が多い ・ポイント還元率の高いカードが豊富にある ・クレヒスが貯まっていく ・付帯サービスが豊富にある | ・入会審査がない ・15歳以上の高校生から持てる ・信用情報に傷がつく危険性がない ・口座残高さえあれば、利用限度額に制限がない |
デメリット | ・入会審査がある ・返済ができないと信用情報に傷がつく恐れがある ・利用限度額が低い場合がある | ・カードの発行枚数が少ない ・ポイント還元率が低い ・クレヒスが貯まらない ・付帯特典サービスがほとんどない ・引き落とし口座の指定ができない ・支払回数を選べない ・ETCカードやキャッシングが利用できない |
以上、「クレジットカード」と「Visaデビットカード」の違いや特徴についての紹介でした。
Visaデビットカードについては『Visaデビットカードの特徴を徹底比較!最適な一枚が見つかる!』でも詳しく紹介していますので、興味のある方は一度読んでみてください。