クレジットカードの有効期限の見方は?どこに書いてあるの?期限切れ前には手続きは必要?有効期限にかんするすべてを徹底解説
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最終更新日:2023年09月28日
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ネット通販でカード決済しようとすると、有効期限の入力を求められます。
「あれ?有効期限ってどこを見ればいいの?」
知っている人にとっては簡単なことかもしれませんが、はじめてカードを持つ人にとっては数字だらけでよくわからないというもの。
そこで、今回は「クレジットカードの有効期限の見方」について解説したいと思います。
見方がわからないという方や、これであっているのかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、有効期限の見方以外にも、
- クレジットカードに有効期限がある理由
- 有効期限が近づいてきたらどうすればいいのか?
- クレジットカードの有効期限が切れた場合の注意点
など、有効期限にかんすることも合わせて紹介していますので、見方はすでに知っているという方もぜひご覧になってみてください。
目次
クレジットカードの有効期限とは?
まずは、有効期限のあり方についてちょっとだけ解説します。(見方を知りたい方はこちらから)
クレジットカードには、必ず「有効期限」が設定されていますが、それは一体なぜでしょう。
「このカードは、あと◯年間使えるみたいだな」
「まだ有効期限は切れていないな」
ほとんどの方は、カードがいつまで使えるのか?ということを確認すること以外に、有効期限について深く考えることはないと思います。
私自身ももちろんそうです。
ですが、クレジットカードに有効期限が設定されていることには、実はちゃんとした意味があるんです。
それは、次の4つ。
- カードの老朽化対策
- 防犯対策
- 信用力の再チェック
- カードデザインの更新
1.カードの老朽化対策
クレジットカードはプラスチック製のものがほとんどなので、年月が経てば当然劣化していきます。
軽いキズや汚れ程度であれば見栄えの問題だけで済みますが、割れていたり、磁気部分やICチップ部分にキズや汚れがあると、正常に使用できなくなってしまうこともあります。
そうなると、利用者だけでなくカード会社も困ります。使われないと利益がでないわけですからね。
「クレジットカードを新しいものに交換する」
有効期限の設定は、古くなったカードを新しいものへと取り換える良い機会になるというわけです。
また、クレジットカードの性能そのものも年々進化していますから、最新のものに切替えるためにも有効期限は大切なことだと言えますね。
2.防犯対策
クレジットカードの不正利用による被害額は、2016年1月~9月の間で106.8億円にものぼります。前年度と比べ25.2%の増加。(クレジットカード不正使用被害の集計結果についてより)
クレジットカードの不正利用については、メディアでもよく取り上げられていますが、その被害は日々起こっていると言われています。
- 磁気カードに比べてセキュリティ機能が格段にアップした「ICカード」の誕生
- 指紋や声紋、網膜などにより本人確認をする「生体認証システム」を利用したICカードの誕生
このように、クレジットカードのセキュリティ技術も年々発展はしていますが、同じように不正利用犯罪も巧妙化しています。
その状態は、まさにイタチごっこ。
カード会社は有効期限を設定することで、常に最新の防犯機能が備わったクレジットカードを利用者に提供することができるようになります。
また、間接的ではありますが、有効期限が一定期間ごとに設定し直されることで、ネット通販などでの不正利用を防ぐこともできると言われています。
3.信用力の再チェック
利用者の信用力というのは常に同じでなく、収入が増えたり減ったり、無職になったり、借金ができたりと日々変化しています。
カード会社は一定の有効期限を設けることで、利用者の再審査を行うことができるようになります。
何も問題がなければ引き続きカードを利用してもらいますが、他社のカードを含め支払いが滞っていたり、頻繁に支払いに遅れるといった場合には、カードの利用を停止するあるいは取り上げるという措置をとります。
また、カードを発行維持するにも費用がかかってきますので、発行したけどまったくカードを使っていないという利用者に対しても、カードの発行を取りやめるという措置をとります。
カードデザインの更新
カードデザインにも流行り廃りは当然あります。
いつまでの古いデザインのままだと「使うのがちょっと恥ずかしい」と思われてしまうこともないとは言えません。
やはり、定期的にカードデザインを一新し、その時代にあったデザインを取り入れ利用を促すことも非常に重要な要素になります。
有効期限の見方は?どこに書いてある?
では、ようやく本題となる有効期限の見方について解説したいと思います。
と言っても、難しいことは何一つなくものすごく簡単なことです。まずは、下記図を見てください。
非常に簡略化した図にはなりますが、お手持ちのカードを見ながらおおまかに捉えてもらえればなと思います。
クレジットカードのど真ん中には、クレジットカード番号が記載されていますが、チェックするのはその下の部分。
漢字で「有効期限」または英語で「GOOD THRU」や「VALID THRU」と書かれているところです。
有効期限の書き方としては、「MONTH(月) / YEAR(年)」や「MONTH(月) - YEAR(年)」の順に数字で書かれています。
上図のように「05/17」と記載されていれば、2017年5月(末日)まで利用することができるということになります。
簡単ですね。
「なぜ ”年 / 月” ではなく ”月 / 年” の順で表記されているのか?」
日本では ”年 / 月” の順で表記するのが一般的なのに、なぜ逆の ”月 / 年” で表記されているのかと疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは単に海外の仕様にあわせているだけです。
なので、有効期限を入力する際には、月と年を間違えないように注意してくださいね。ちなみに、「THRU」は「through」の略で「~の間」という意味になります。
なお、例図では16桁の数字がならんでいますが、カードブランドによっては14桁あるいは15桁の場合もあります。
その辺りについては下記で詳しく紹介していますので、興味のある方は一度ご覧になってみてください。
一見すると、数字を羅列しているだけのようにも見えるカード番号も、実はちゃんとした意味が秘められているんです。
また、あなたの持っているクレジットカードが ”本物” かどうかを、簡単にチェックする方法も紹介しています。簡単な掛け算と足し算で出来ますので、ぜひ試してみてください。
クレジットカードの有効期限の長さについて
クレジットカードの有効期限は、カードを使って「ショッピング」や「キャッシング」をすることができる期限のことを言いますが、その長さは皆一律ではありません。
2年間であったり、5年間であったりと、クレジットカード会社や利用する方によってそれぞれ違ってきます。
基本的には、はじめてクレジットカードを作った方は短めに、良質な利用実績(クレヒス)のある方は長めに設定されることが多くなります。
要は、信用力の問題ですね。
すでにクレジットカードを利用しているという方であれば、個人信用情報機関に毎月の返済状況が記録されますので、カード会社も容易にその人の信用力をチェックすることができます。
そこで、「毎月きちんと支払いをし、一度も返済に遅れたことがない」ということがわかれば、「この人は信用できる人だ、有効期限を長くしても問題ないだろう」となり、長めの有効期限になります。
一方、はじめてクレジットカードを持つという人は、入会審査の時に行った情報しかカード会社はわかりません。
「ちゃんと毎月遅れることなく返済してくれるのだろうか?」
実際にカードを使ってもらうまでわからないことですよね。
なので、言い方は悪いですが、最初の更新を迎えるまでの期間は、その人の信用力をはかるための ”様子見” ということになります。
そのため、はじめてカードを持つという人は、短めの有効期限になることが多いのです。
もちろん、最初から有効期限の長いカードがきたり、実績うんぬん関係なく皆一律となっている場合もありますので、全部が全部そうだとは言い切れない部分も当然あります。
なお、私たちの信用情報が登録されている個人信用情報機関については、下記で詳しく紹介していますので、興味のある方は一度読んでみてください。
有効期限が近づいてきたらどうすればいい?
クレジットカードに記載されている有効期限が近づいてきたら、私たち利用者はどうすればいいのか。
何か手続きをしないといけないのでしょうか。
初めてカードの更新を迎える方は、「何か手続きが必要なのか?」と近づく有効期限にハラハラするかもしれませんが、その点については安心してください。
クレジットカードは ”自動更新” となっています。
有効期限が近づくと、自動的にカード会社から新しいクレジットカードが送られてきますので、私たちはただ待っているだけで大丈夫です。
もちろん、手続きや申告等は一切不要です。
新しいカードはいつ届く?
新しいカードが送られてくる時期については、カード会社によってバラバラです。
一般的には、1ヵ月前くらいに送られてくることが多いようですが、早いところだと2ヵ月前に送られてくることもあります。
逆に、更新月の上旬頃ギリギリに送ってくるところもありますね。
いずれにせよ、更新月の下旬頃になってもカードが手元に届かない場合は、一度カード会社に問い合わせてみるのが良いかと思います。
ただ、更新を迎えるにあたっては、すべてのカード会社で ”審査” を設けていますので、場合によっては更新されないというケースも出てきます。
その辺りについては、下記で詳しく紹介していますので気になる方はぜひご覧になってみてください。
新しいカードが届いたら古いカードはきちんと処分しておく
新しいカードは、手元に届いたその日から利用することができますが、まずは届いた時点でカードの裏面にはサインを書くようにしましょう。
サインを書くというのは、不正利用を防ぐための重要な防犯対策の一つとなりますので、必ず書くようにしてくださいね。
詳しい詳細については下記で紹介していますが、サインのないカードは盗難保険の対象外となってしまいます。
そして、次にすることは「古いカードの処分」です。
当然、そのままゴミ箱にポイッと捨てるのはダメです。きちんと、ハサミなどを使って処分したのちに破棄するようにしてください。
カードの磁気ストライプ(裏面の黒い帯状)やICチップには、個人情報やカード情報がたくさん詰まっていますので、そのまま捨てるのは危険な行為と言えます。
必ず個人情報やカード情報が漏洩しないようきちんと処理した後に、カードを破棄するようにしてくださいね。
なお、詳しい処分の仕方については、下記にまとめていますので参考にしてみてください。
クレジットカードの有効期限が切れた場合の注意点
「有効期限の切れたクレジットカードはきちんと処分しておく」
実は、これ以外にもクレジットカードの更新時には、注意しておかなければならない点があります。
それは、月額料金などの自動引き落としを有効期限が切れるカードに設定してある場合です。
サービス提供会社によっては、有効期限が変わることで改めてカード情報を更新しないといけないケースもありますので、場合によっては支払い漏れが生じサービスが利用ができなくなってしまうことがあります。
有効期限が切れる前には一度、サービス提供会社にカード情報の更新の有無を確認しておくと安心ですね。
公共料金や携帯電話などは手続き不要
大多数の方が自動引き落としに設定しているであろう
- 電気
- ガス
- 水道
- 携帯電話
- 固定電話
- プロバイダ
などの固定料金については、カード会社が提供する「洗替サービス」により、自動的にカード情報を更新してくれますので、自ら手続きや申告などをする必要は一切ありません。
非常に便利なサービスですね。
ただ、すべてのカード会社とサービス提供会社の間で洗い替えが適用されるというわけではないので、こちらもやはり事前に確認しておくと安心かもしれませんね。
ETCカードの有効期限切れには注意
クレジットカードの有効期限切れの場合は、単にそのサービスが利用できなくなるということで済みますが、ETCカードの場合は非常に大きな問題となります。
なぜなら、有効期限の切れたETCカードでは、ETCレーンの発信制御バーが開かないためです。
大事故につながる危険性がありますね。
ETCカードを利用する際には、必ず有効期限のチェックを忘れないようにしてくださいね。
まとめ
今回は、「クレジットカードの有効期限の見方」を解説しつつ、有効期限の必要性や注意点などについても紹介してきました。
要点をまとめると、
- 有効期限はカード番号の下に「有効期限」あるいは「GOOD THRU(GOOD THRU)」と記載れている部分で、「月 / 年」の順で表記されている。
- 有効期限の設定は、「老朽化対策」「防犯対策」「再審査」「デザイン変更」のために必要なことである。
- 有効期限の長さは、カード会社や利用する人によって変わる。
- 有効期限が近づいてきても自動更新のため手続きは不要。何もしなくても新しいカードが送られてくる。
- 古いカードは磁気ストライプやICチップ部分をしっかりと破壊してから処分する。
- 洗替サービスが適用されないケースもある。
- ETCカードを使用する前には、必ず有効期限のチェックをする。
となります。
普段クレジットカードを使っていてもあまり気にすることのない有効期限ですが、掘り下げて見てみると色々とわかってくることもありますね。
以上、「クレジットカードの有効期限の見方は?どこに書いてあるの?期限切れ前には手続きは必要?有効期限にかんするすべてを徹底解説」についての紹介でした。