クレジットカードの家族カードとは?発行する際の10つの疑問点
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最終更新日:2023年09月28日
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家族カードが付帯されているクレジットカードも多い中、発行するにあたっていろいろと疑問に思うこともあるはずです。
- 審査はあるのか?
- 年会費はどうなるのか?
- 名義はどうなるのか?
- 限度額はどうなるのか?
などなど。
他にもたくさんありますが、今回は私自身が家族カードを発行しようと思った際に気になった、10つの疑問点について紹介していきたいと思います。
同じような疑問を持っている方は、ぜひご覧ください。
目次
クレジットカードの家族カードとは何?
まずは、家族カードについて簡単に。
家族カードとはその名の通り、クレジットカード契約者である本会員が、家族に使わせることができる追加カードのひとつ。
家族会員カードやファミリーカードとも呼ばれたりしますが、本会員と生計を共にする配偶者や18歳以上(高校生を除く)の子供、両親に対して発行することができます。
追加カードとはいえサービス内容は本会員と一緒
もっとも気になるサービス内容やカード機能については、本会員と同じように利用することができます。
家族カードを発行する際の気になる10つの疑問点とは?
今回ご紹介する疑問点は以下の10つ。
- 審査はあるのか?
- 年会費はどうなるのか?
- 引き落とし口座は別々なのか?
- 名義人は誰になるのか?
- 暗証番号は同じなのか?
- 利用明細書は別々になるのか?
- 利用限度額はそれぞれに設定されるのか?
- 獲得ポイントは別々に貯まるのか?
- 海外旅行保険は付帯されるのか?
- 個別にETCカードは作れるのか?
設定としては、
- クレジットカード契約者(本会員):旦那さん
- 家族カードを発行する人:奥さん
とします。
お子さん用にカードを作る予定の方は、「奥さん → 子供」としてお読みください。
1.審査はあるのか?
入会するにあたっての審査。
気になる方も多いと思いますが、家族カードであってもちゃんと審査はあります。
ただし、この場合の審査対象は、奥さんではなく本会員である旦那さん。
申込者である奥さんに対しては、名前や生年月日といった本人確認情報を調べるだけで、年収や勤務先などの属性審査はありません。
つまり、「専業主婦で収入がないからダメかな・・・」といった心配は、まったくいらないということです。
収入がない方でも安心して申し込みができる。
家族カードのメリットのひとつですね。
審査といってもすごく簡易的なもの
「審査がある」と聞いて、入会時に行ったような厳しい審査を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、その心配はいりません。
- ちゃんとカードを使ってくれているのか?
- きちんと支払いをしてくれているのか?
といった、毎月の利用状況を確認する程度の簡易的な審査をするだけです。
「まったくカードを使っていない」あるいは「頻繁に延滞をしている」などの ”ひどい” 使い方をしていない限りは、審査に落ちることはまずないです。
年会費はどうなるのか?
こちらも気になる項目のひとつ「年会費」。
一般的には本会員より安くなる、あるいは無料になるといったケースが大半を占めています。
例えば、三井住友VISAカードが発行しているプラチナカード。本会員の年会費は50,000円と高額ですが、家族カードはなんと無料です。
夫婦それぞれが単体でプラチナカードを持つ場合と、1枚を家族カードにした場合の年会費を比較してみると、
- 夫婦それぞれが単体で持つ場合・・・毎年10万円の年会費(2人分)
- 1枚を家族カードにした場合・・・毎年5万円の年会費(1人分)
一目瞭然ですね。サービス内容やカード機能は、もちろん本カードと一緒。
年会費が本会員よりお得になる。
これも家族カードのメリットのひとつですね。
例にあげたカード以外も、基本的にはこのケースにあてはまることが多くなります。あるいは格安になる場合も。
まずは年会費の確認を。
各公式サイトを見れば、家族カードの年会費については必ず記載されていますので、申し込み前には調べておきましょう。
ちなみに、家族カードの年会費は以下のいずれかのパターンになります。
- 年会費無料
- 年会費有料(本会員と同額)
- 年会費有料(本会員より安い)
- 1枚目は無料、2枚目から有料
引き落とし口座は別々なのか?
基本的に、家族カードで使った利用分は、本会員である旦那さんの口座からまとめて引き落としがかかります。
一部、三井住友VISAカードのプラチナカードやゴールドカードのように、引き落とし口座を別々に分けることができるカードもありますが、非常に稀です。
楽天カードやイオンカード、リクルートカードといった一般的なカードの多くは、口座を別々にすることはできません。
どうしても口座を分けたいという場合は、個別にカードを発行するしかないですね。
名義人は誰になるのか?
追加カードであっても、名義人はそれぞれのカードに対して個別に設定されます。
- 本カードの名義人:旦那さん
- 家族カードの名義人:奥さん
といった感じです。
なので、お店でサインを記入する時は、ご自分の名前を書くようにしてくださいね。
暗証番号は同じなのか?
暗証番号は、カードの申し込みをする際に任意の番号を決めることができます。
旦那さんと同じ番号にしても良いですし、違う番号にしても問題なしです。
利用明細書は別々になるのか?
家族カードの利用分は、Web明細あるいは紙明細にかかわらず本会員の利用明細書にまとめて計上されるのが一般的です。
もちろん、それぞれが何に使ったのかはきちんと区分されているので、混同してしまうようなことはありません。
1枚の明細書を見るだけで出費が確認できる。
家計管理が楽になることも、家族カードのメリットのひとつですね。
反面、誰がどれくらい使ったのかがすぐにバレてしまうことがデメリット。何を買ったか知られたくないという方にとっては、困ったものです。
明細書は別々がいいという場合は、やはり個別にカードを作成する。
あるいは、三井住友VISAカードのような本会員と家族会員のパスワードを別々に設定することで、互いのWEB明細書を見れないようにできるサービスを利用するしかないですね。
利用限度額はそれぞれに設定されるのか?
家族カードの利用限度額は、本会員のクレジットカード利用限度額の範囲内で使うことになります。
つまりは共有。2人で一つの利用限度額を使っていきます。
例えば、本会員の利用限度額が50万なら、それぞれが50万円まで利用できるというわけではなく、2人合わせて50万円まで利用できるというわけです。
となると、当然利用限度額に達する速度はアップします。
プラチナカードやゴールドカードのように利用限度額が高い場合はそれほど気にすることもないですが、限度額が低いクレジットカードの場合は少々問題です。
高額商品を購入してしまうと一気に利用限度額が圧迫されてしまい、残りを2人で使っていくには心もとない状態になってしまいます。
せっかく作っても、不便さを感じてしまうようではメリット半減です。
家族カードを発行する前には、利用限度額にゆとりがあるのかを十分に検討してから行うようにしましょう。
先に利用限度額の引き上げを行ってから、家族カードに申し込むというのも一つの手ですね。
引き上げ方法は下記で解説していますので、「限度額がちょっと心配だ・・・」という方は一度ご覧になってみてください。
獲得ポイントは別々に貯まるのか?
ポイントは合算。マイルも合算。
家族カード最大のメリットと言えるかもしれませんね。
それぞれが貯めたポイントは、本会員である旦那さんのポイントに集約されますので、夫婦2人で協力してポイントを貯めることができます。
単純に効率は2倍。
規定ポイントに行かないと失効してしまう場合も、2人で貯めれば心配なしですね。
海外旅行保険は付帯されるのか?
本会員のカードに海外旅行保険が付帯されていれば、家族カードも同様のサービスを受けることができます。
例えば、本会員の「傷害死亡・後遺障害」が3,000万円なら家族会員も3,000万円、傷害・疾病治療費用が100万円なら100万円の補償が受けられるというわけです。
基本的には、前述したように本カードでも家族カードでも利用できるサービス内容やカード機能はまったく一緒。
本会員のカードに
- ショッピング保険
- 国内旅行保険
- 空港ラウンジの無料利用サービス
といったサービスが付帯されていれば、家族会員も同じように利用することができます。
旅行中に起きた病気やケガ。補償してくれるのはカード所有者だけ。家族カードがあればそんな心配は不要です。
旅行によく行かれるという方は、旅行用に1枚もっておくのがおすすめです。
自動付帯のカードなら、なおさら家族カードは作っておきましょう。
詳しくは下記で解説していますが、旅行保険が「自動付帯」のカードは非常に便利ですよ。
個別にETCカードは作れるのか?
Q.ETCカードを複数枚持つことはできますか?
A.回答
当社発行のクレジットカード1枚に対して楽天ETCカードを付帯できるのは1枚のみとなっております。~中略~
【ご注意】
※家族カードには楽天ETCカードを付帯することが出来ません。※楽天ビジネスカードでETCカードを申込みされる際、2枚目より1枚につき年会費540円(税込)となります。
楽天カードより抜粋
というように、楽天カードなど一部カードでは、家族カードに付帯させることはできませんが、多くのケースでは付帯させることができます。
一度、カード会社で確認してみてください。
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家族カードのメリット・デメリットのまとめ
疑問点を解説していく中で、家族カードを作ることによる「メリット」と「デメリット」が出てきましたので、一度まとめておきます。
家族カードのメリット
家族カードを作るメリットとしては以下の5つ。
- 家族カードはほぼ無審査で作れる
- 年会費が無料、もしくは格安
- 利用明細書がまとまって家計を管理しやすい
- ポイントやマイルが貯まりやすい
- 本会員と同じサービスや補償が受けられる
特記すべきメリットは、やはり「年会費が無料なる」ことと「ポイントの貯まり安さ」の2点。
これだけでも、家族カードを作る価値は大きいですね。
家族カードのデメリット
家族カードを作るデメリットとしては以下の3つ。
- 引き落とし口座を分けられない
- 利用明細書が同じため購入したものがバレる
- 利用限度額が共通化される
その他にも、自分自身のクレヒス※を育てられない。新規入会ポイントが貰えないといったデメリットもあります。
※クレジットヒストリー・・・カードの利用履歴が蓄積されていくこと
信用情報がブラックの人は家族カードも作れない?
過去に金融事故を起こしてしまい信用情報がブラックの方は、クレジットカードに申し込みをしても100%審査に落とされてしまいます。
家族カードでも同じ結果になるのでしょうか?
問題なく発行することができます。前述したように、家族カードの審査対象は、申込者ではなく親となる本会員。
申込者に対しての属性審査はありませんので、個人信用情報機関にブラック情報が載っていたとしても問題なく発行してもらうことができます。
「クレジットカードを作りたけど自分では作れない。」
そんな時は、配偶者や両親にお願いして家族カードを作ってもらうといいかもしれませんね。
ただし、過去に悪質な延滞や強制解約されたなどの事故を起こしているカード会社の家族カードに申し込みをした場合は、話が違います。
申込者の属性審査はありませんが、名前や生年月日などの本人確認はあります。その際、過去に起こした事故情報が発覚すれば、家族カードといえど審査に落とされてしまします。
そのような場合は、諦めて別のカード会社の家族カードに申し込みをしましょう。
社内のブラック情報は、半永久的に残っているものです。
家族カードを発行するにあたっての注意点
ここまで読み進めていただいたのであれば、ある程度の疑問は解消された?と思いますので、最後は家族カードを発行するにあたっての注意点についてまとめておきたいと思います。
次の5つにかんしては、念のため申し込み前に確認しておいてください。
兄弟や祖父母には基本発行できない
家族カードの発行条件としては、本会員と生計を共にする配偶者や18歳以上(高校生を除く)の子供、両親というのが一般的になるので、
- 兄弟
- 祖父母
- 義父母
- いとこ
に対しては、基本家族カードは発行できないケースが多くなります。
ただ、カード会社によっては「同居しているならOK」というところもありますので、一度確認してみる価値はあるかもしれませんね。
家族の使いすぎには注意
家族カードの利用分は、親となる本会員のところにまとめて請求がきます。
親がゴールドカードなら子もゴールドカード。限度額が高いからといって好き放題使わせていると・・・
請求が来てビックリしてしまうなんてことにも。
家族会議は大切です。利用前にはあらかじめ利用範囲の取り決めをして使い過ぎを防止しておきましょう。
本会員が解約すれば家族カードは使えない
家族カードはあくまで付帯サービスの一つですので、親となる本会員が解約すれば家族カードも自動的に解約扱いとなります。
家族カード2人目以上は有料になるケースも
家族カード1人目は年会費が無料になることも多いですが、2人目以上は有料になるケースもまた多いです。
なので、2枚以上の家族カードを発行する予定のある方は、事前に有料になるのかを確認しておくことが重要になります。
いざ発行しようと思ったら有料だった・・・なんてことにはならないよう注意してくださいね。
家族カードと言えど使いまわしはできない
家族カードを1枚発行すれば、家族内誰でも使えるというわけではありません。
たとえ家族であっても1人1枚が決まりです。
奥さんと子供1人、両親2人に持たせるのであれば、合計で4枚の家族カードが必要になります。
もしも、使い回ししていることがカード会社に発覚してしまうと・・・
最悪、カードを没収されてしまうことにもなってしまいます。
家族間での使いまわしは、絶対にやめておきましょう。
なお、カードの使いまわしについては下記でも解説しています。
まとめ
今回は、家族カードを発行するにあたって気になる10つの疑問点について紹介してきました。
簡単にまとめると
- 入会審査はあるが簡易的なもの。審査対象は申込者ではなく本会員。
- 年会費は無料、あるいは格安になるケースが多い。
- カード利用分の引き落とし口座は一緒。
- カードの名義人は、個別に設定できる。
- 暗証番号は好きに決めることができる。
- カード利用分は1枚の利用明細書にまとめられる。
- 利用限度額はひとつを共有して使う。
- 獲得ポイントやマイルは合算される。
- 旅行傷害保険や各種サービスは本会員と同じように利用できる。
- ETCカードは個別に作れるケースが多い。
となります。
家族カードは、使い方次第で非常に大きなメリットをもたらせてくれる付帯サービスです。年会費優遇やポイント合算、家計管理のしやすさなどは、家族カードならではの利点と言えます。
確かに、
- 引き落とし口座を分けられない
- 購入したものを秘密にできない
- 利用限度額オーバーになりやすい
といったデメリットはあります。
ですが、それをも超える価値が家族カードにはあります。
ご結婚されている方やお子さんのいる方、あるいは両親と同居されている方の中で、新規にクレジットカードを作ろうとお考えの方は、ぜひこの機会に家族カードの発行を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、「クレジットカードの家族カードとは?発行する際の10つの疑問点」についての紹介でした。