簡単登録!3Dセキュア(本人認証サービス)って何のこと?ネット犯罪を防ぐにはもはや必須サービス!
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最終更新日:2023年09月28日
初心者
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クレジットカードを使ってネットショッピングをすると、カード番号や名前、有効期限といったカード情報の入力以外に、IDやパスワードの入力を別にもとめられることがありあます。
何だこれは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが3Dセキュアと呼ばれる本人認証サービスのことです。
そこで今回は、3Dセキュア(本人認証サービス)とは何なのか?ということについて詳しく解説していきたいと思います。
3Dセキュアの仕組みがいまいちよくわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
3Dセキュア(本人認証サービス)とは世界共通のセキュリティシステムのこと
3Dセキュアとは簡単にいうと、より安全にネットショッピングが楽しめるように開発された世界共通のセキュリティシステムのことを言います。
開発したのはVISAカードでお馴染みの「ビザ・インターナショナル」ですが、今ではVISA・JCB・MasterCard・AMEXでも利用されています。
ちなみに、3Dセキュアというのは総称で、各ブランドごとに以下のような名称がつけられています。
VISA | JCB | MasterCard | AMEX |
VISA認証サービス | J/Secure | MasterCard SecureCode | SafeKey |
3つのサービス名称を総称して「3Dセキュア」と呼ばれています。 |
紛らわしいですが、すべて同じセキュリティシステムを採用しています。
3Dセキュアの仕組みは?
3Dセキュアの仕組みとしては、従来の決済方法であるカード番号と有効期限の入力に加え、あらかじめカード会社のサイトで登録したIDとパスワードを入力するというものです。
このIDとパスワードはカード券面に記載されていない ”本人しかわからない情報” になるので、たとえカード情報が盗まれたとしても「なりすまし」などの不正利用を防ぐことができます。
わかりやすく図にすると、以下のような感じですね。
ショップによってはカード番号と有効期限に加え「セキュリティコード」の入力が追加されることもあります。
セキュリティコードと3Dセキュアが合わされば、セキュリティはさらに強固なものになりますね。
3Dセキュアを利用するためには3つの条件をクリアする必要がある
安全にネットショッピングが楽しめるならぜひとも利用したいと思うのは自然な流れですが、3Dセキュアを利用するためにはいくつか条件をクリアする必要があります。
その条件というのは、次の3つ。
- お手持ちのカードの発行会社が3Dセキュアに対応している
- 事前にカード発行会社のサイトで3Dセキュアに登録している
- 利用するオンラインショップのサイトが3Dセキュアに対応している
どれか一つでも条件を満たしていなければ、3Dセキュアを利用することはできません。
どうやってカード会社に登録するの?
1番と3番にかんしては、カード会社とショップ側の問題なので私たちにはどうすることもできませんが、2番にかんしてはどのように登録すればいいのでしょうか。
基本的には、3DセキュアのIDとパスワードは個別に登録する必要はありません。
なぜなら、多く方が知らず知らずのうちに登録しているからです。
3Dセキュアに使われるIDとパスワードというのは、実はカード会社の会員サイトにログインする際に入力するIDとパスワードと同じ設定になっているんです。
なので、購入手続き途中に3Dセキュアの入力をもとめられても、すでに会員サイトに登録している方であれば、そのままログイン用のIDとパスワードを入力すれば問題なく商品を購入することができます。
ただ、一部においては自ら3Dセキュアに登録しないといけない場合もありますので、例外もあるよということは一応覚えておいてくださいね。
3Dセキュアに対応しているショップと対応していないショップがあるのはなぜ?
ショップ利用者が安心して商品を購入できるなら、3Dセキュアを全ショップ導入しても良いようにも思えますが、なぜ対応しているショップとそうでないショップが存在しているのでしょうか?
それは、導入することによって以下のようなデメリットが発生してしまうからです。
- 利用者が面倒くさいと感じ別のショップを利用してしまう
- 利用者がパスワードを忘れてしまい購入を控えてしまう
- 3Dセキュアを導入するのに費用が発生する場合がある
一番の理由は、やはり3Dセキュアを導入することによる ”購入率の低下” ですね。
実際に、3Dセキュアを導入したことで10%~20%ほど購入率が下がったというデータもありますので、利益をもとめる企業側としてはなかなか導入に踏み切ることができないというわけです。
それでも3Dセキュアを導入するのはなぜ?
企業にとって購入率の低下はもっとも避けるべき自体のはずが、それでも3Dセキュアを導入しているのは一体なぜなのでしょうか?
それは、導入することによって得られるメリットもあるからです。
得られるメリットとしては、次の3つ。
- 安全性の高いショップであると利用者にアピールできる
- 不正利用の防止や本人確認などにかかる作業を軽減できる
- チャージバック発生時の取消し代金がカード会社によって保障される
安全性の高いショップというのは、インターネット犯罪が多発している昨今においては非常に大きな強みになります。
「このショップなら安心して購入できる」と利用者に思ってもらえれば、それだけで導入する価値は高いと言えます。
セキュリティの甘いショップよりしっかりしたショップで購入したいというのは、誰しもが思うこと。結果、リピート率を向上させることができるというわけです。
また、不正利用が発生した場合のチャージバックのリスクを軽減することも大きなメリットだと言えます。
チャージバックとは、クレジットカードの不正利用が発生した場合に利用者の申し出によりカード会社が注文の強制取消しを行うことを指しますが、企業にとっては振り込まれたお金を返金しないといけません。
商品を出荷する前であれば企業側も損をすることはありませんが、すでに商品を出荷したあとだと商品代をおよび送料分の損害が発生してしまいます。
3Dセキュアを導入していれば、その損害額は原則カード会社が補償してくれるので、企業側は損害を出さずに済ますことができるというわけです。
高額な商品を扱う企業ほど、3Dセキュアの導入メリットは高いと言えますね。
まとめ
今回は、ネットショッピングでよく見る3Dセキュア(本人認証サービス)とは何なのか?ということについて紹介してきました。
要点をまとめると、
- 3Dセキュアとは世界共通のセキュリティシステムのこと
- 従来の決済方法であるカード情報に加え、本人しか知らない秘密のIDとパスワードを入力することでより安全なネットショッピングが楽しめる
- 3DセキュアのIDとパスワードは、会員サイトのログインIDとパスワードで設定されている
となります。
3Dセキュアが導入されたことで利用者の購入手間は多少増えますが、その分より安全にネットショッピングを楽しむことができます。
面倒くさいな~と思う方も当然いらっしゃるかとは思いますが、増加するインターネット犯罪を防ぐためにも、ここは我慢して利用していくしかないですね。
以上、「簡単登録!3Dセキュア(本人認証サービス)って何のこと?ネット犯罪を防ぐにはもはや必須サービス!」についての紹介でした。