なぜ?病院でクレジットカードが使えない理由について!使える病院と使えない病院の違いも合わせて紹介
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最終更新日:2023年09月28日
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支払いの大半をカード払いにしているという方にとっては、当然病院での治療費もカード払いで済ませたいと考えるのが普通ですが、多くの病院や診療所ではカード払いに対応していないところが数多くあります。
これほどクレジットカードが普及しているにもかかわらず、なぜ病院や診療所では未だ現金払いが主流となっているのでしょうか。
そこで今回は、病院でクレジットカードが使えない理由、そしてクレジットカードが使える病院と使えない病院の違いについて紹介したいと思います。
目次
病院でクレジットカードが使えない理由について
病院でクレジットカードが使えない一番の理由は、カード会社に支払う手数料の問題です。
私たち利用者にとってカード払いは、メリットこそあれどデメリットはあまり感じないサービスと言えますが、導入する側にとっては様々なデメリットが存在してます。
その中でもっともカード決済の導入を遠ざけているのが、「カード会社に支払う手数料」の存在です。
カード決済を導入した病院というのは、患者さんから支払われた金額をそのまま100%受け取れるわけではなく、一定の手数料をカード会社に支払う必要があります。
例えば5%の手数料をカード会社に支払っている病院で3,000円の治療費がかかった場合、3,000円のうちの150円を手数料としてカード会社に支払うといった感じです。
病院側は本来得られるはずだった利益のうち150円分が減少するわけですから、利益優先で考えた場合カード決済の導入は足かせとなってしまいます。
もちろんこれだけクレジットカードが普及している背景には、手数料を支払う以上のメリットがカード決済を導入している店舗にあるということですが、少なくともカード決済を導入していない店舗については「カード会社に支払う手数料」が大きな問題になっていると言えます。
クレジットカードが使える病院と使えない病院の違いについて
病院ではクレジットカードが使えないケースが多いというのは確かにあるのですが、
- クレジットカード
- デビットカード
- プリペイドカード
- 電子マネー
- 仮想通貨
といったキャッシュレス化が進むにつれ、総務省でも大々的に病院側へクレジットカードの導入を要請するケースが増えてきています。
そのおかげもあってか国立病院や大学病院といった大規模な病院では、ほぼ100%クレジットカードでの支払いが可能となっています。
また、厚生年金病院や労災病院のような公的病院や、赤十字病院や済生会病院のような大病院でも、総務省の働きかけによりクレジットカード払いができるようになっています。
なかには自動精算機を設置して、現金でもカード払いでも精算や領収書の発行ができる病院もあるくらいです。
ただ、どこの病院もすべての国際ブランドに対応しているというわけではなく、病院によってはVISAやMasterCard、JCBといった大手国際ブランドにしか対応していないケースもあるのでその点は注意が必要です。
市立病院や市民病院といった中規模な病院はあまり普及していない
近年は市立病院や市民病院といった中規模な病院でもクレジットカードが使えるケースが増えてきましたが、全体的に見るとまだまだ普及していないのが現状です。
都市部の病院であればクレジットカードが使えるところも比較的多いですが、地方の病院となるとまだまだ使えないところが多い印象を感じます。
実際私の住んでいる町の市民病院や市立病院に確認してみましたが、ほとんどの病院でカード払いはできないと言われました。
どうしても医療費をカード払いにしたいという方は、事前に使えるかどうかの確認をしてから診察してもらうようにしてくださいね
小規模な診療所やクリニックではまず使えない
個人で開業しているような診察料やクリニックにおいては、現状クレジットカードは使えないと思ってまず間違いないです。
ですので、診察してもらう際にはある程度現金を用意してから向かうようにしてくださいね。
ただ、出産費用が高くなる産婦人科やインプラントのような自由診療がある歯科医院では、それらの部分のみカード払いOKにしているところもあります。
ようは利益の多い自由診療ではカード払いを可能にして、利益の少ない保険診療ではカード払いを不可にするといった感じですね。
高額な医療費を支払う場合は一時的な引き上げ申請がおすすめ
急な手術や出産などクレジットカードの限度額を超えるような高額な医療費が発生した場合は、現金で支払うのではなく一時的な限度額の引き上げをカード会社に申請するのがおすすめです。
引き上げには一定の審査が設けられていますが、延滞を頻繁にしているなどのひどい使い方をしていないかぎりは、比較的簡単に引き上げに応じてくれるはずです。
申込み方法は電話でするのがもっとも手っ取り早いですが、カード会社によってはネットからでも申請できるところもあるので、状況に合わせて使い分けてみてください。
なお、申請の際には「金額、使用用途、日時、期間など」が必要になるので、あらかじめ整理しておくと話がスムーズに進むかと思います。
限度額の引き上げについては下記でより詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
カード払いでも医療費控除は受けられる?
クレジットカードで治療費を支払っても医療費控除の対象になるの?と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはもちろん対象となるので安心してください。
現金で支払った分と合わせて、年末調整や確定申告でしっかりと控除申請してくださいね。
ただ、治療費を分割にした際の返済金利は控除の対象にはならないで、そこはご注意ください。
クレジットカードを使う場合は事前に確認を
クレジットカードを使って治療費の支払いをする場合には、やはり事前に電話やホームページなどで確認してから病院に向かうのが安全です。
ショッピングモールや百貨店などに出向くのとは違い、病院や診療所・クリニックではまだまだ現金払いにしか対応していないところが数多くあります。
仮にカード払いが可能な病院であっても、特定のブランドだけは利用できない、あるいは自由診療だけにしかカード払いができないといったケースも比較的多いです。
カード払いを当てにして現金を持っていってなかった場合は、非常に困ったことになってしまいます。
そうならないためにも、カード払いをする場合には必ず事前に確認してから向かうようにしてくださいね。
まとめ
今回は病院でクレジットカードが使えない理由、そしてクレジットカードが使える病院と使えない病院の違いについて紹介してきました。
まとめると、
- 病院でカード払いができない一番の理由はカード会社に支払う手数料の問題
- 国立病院や大学病院ではほぼ100%カード払いが可能
- 市立病院や市民病院ではカード払いに対応していないところも多い
- 診療所やクリニックではまずカード払いには対応していない
- 産婦人科や歯科医院はカード払いに対応しているところも多い
となります。
現状クレジットカード決済を導入していない病院は、中小の病院や診療所・クリニックを中心に数多く存在していますが、今後は加速していくキャッシュレス化に伴い、患者を確保するための手段として導入する病院も増えていくと予想されます。
そこには総務省をはじめとした行政機関の圧力増加も加わってくるでしょうが、ショッピングモールや百貨店のように当たり前にクレジットカードが使える日もそう遠くはないかもしれませんね。
以上、「なぜ?病院でクレジットカードが使えない理由について!使える病院と使えない病院の違いも合わせて紹介」についての紹介でした。